著書「奨励会~将棋プロ棋士への細い道~」読了
お薦めの著書紹介
2016年10月、将棋界では藤井聡太さんが晴れて四段に昇段し、5人目の中学生棋士が誕生しました。
その後の活躍は、周知のとおり、社会的にも注目を浴び、正に空前の将棋ブームが起こっています。
本書は、奨励会在籍経験のある著者ならではの切口で、多角的に奨励会の実像に迫っています。
そして、我々の素朴な疑問「如何なる方法でプロ棋士となるのか。」という問いに答えています。
14歳の私は、内藤國雄八段と谷川浩司少年との席上対局を観て、棋士への淡い憧れを感じました。
そして、18歳の私は、兵庫県高校将棋個人戦決勝と団体戦準決勝で敗退し、夢を絶ちきりました。
著者の藤井聡太五段を見たときに感じる「口の奥の苦み」、切ない気持ちが如実に表れています。
本書は、将棋に限らず、今後の進むべき道を考える上で、一つの道標となるのではないでしょうか。
<目次(抜粋)>
第1章 棋士のコストパフォーマンス
第2章 奨励会Ⅰ 奨励会という場所
第3章 奨励会Ⅱ 奨励会サバイバルマニュアル
第4章 プロ棋士になるための練習法
第5章 研修会・女流棋士・才能論その他
署 名:奨励会~将棋プロ棋士への細い道~
2018年6月30日発行
著 者:橋本長道
発行所:株式会社マイナビ出版
定 価:本体850円 + 税
棋楽将棋情報館では、橋本長道さんを応援しています。
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橋本長道さん、著者紹介
著者、橋本長道さんは、1999年に中学生将棋王将戦に優勝し、同年奨励会に6級で入会しました。
奨励会では、1級まで昇級しましたが、2003年に退会となりました。
奨励会退会後は、神戸大学(経済学部)を卒業、金融機関での勤務を経て、現在は小説家に転身されています。
2011年、『サラの柔らかな香車』で、第24回小説すばる新人賞を受賞。
2014年、続編となる『サラは銀の涙を探しに』を発表。
2018年、『奨励会~将棋プロ棋士への細い道~』を発表。
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