戦型予想 藤井聡太の苦悩

 第70期王将戦挑戦者決定リーグ、 豊島竜王 vs 藤井二冠 の戦型予想をしてみる

過去の対戦成績と戦型

 二人の過去の対戦成績は、豊島竜王の5戦5勝で、藤井二冠の全敗ある。

 過去の対戦成績と戦型は、以下のとおりである。

0042:17/08/24 ○豊島 八段 vs 藤井 四段● 棋王戦
        (角換わり腰掛銀

0143:19/05/23 ○豊島 名人 vs 藤井 七段● 銀河戦
        (相掛かり

0158:19/07/23 ●藤井 七段 vs 豊島 名人○ 竜王戦
        (横歩取り

0168:19/10/07 ○豊島 名人 vs 藤井 七段● 王将戦
        (相掛かり

0228:20/09/12 ●藤井 二冠 vs 豊島 竜王○ JT杯
        (横歩取り

戦軽別成績

 豊島・藤井の戦型・手番別の成績は以下のとおりである。(出典:「棋士成績DB」)

角換わり腰掛銀

 先手豊島 47勝16敗(0.746)
 後手藤井 26勝06敗(0.813)

相掛かり

 先手豊島 02勝06敗(0.250)
 後手藤井 20勝07敗(0.741)

矢倉

 先手豊島 44勝14敗(0.759)
 後手藤井 27勝03敗(0.900)

戦型予想

 王将戦挑戦者決定リーグの手番は予め抽選が行われ、豊島竜王と藤井二冠の対局は豊島竜王の先手番が決定している。

 初手合いは、豊島竜王の先手番で、藤井二冠は後手番ながら得意の角換わり腰掛銀で対戦したが、87手の短手数で完敗している。

 そこで、第2局・第4局では、後手藤井二冠は、豊島竜王が苦手の先手番相掛かりを選択したが、何れも敗退している。

 個人的には、がっぷり四つに組む矢倉戦を観てみたいが、豊島竜王が滅法矢倉戦に強いため、藤井二冠は躊躇するかもしれない。

 豊島・藤井ともに居飛車党であるため、戦型は、角換わり腰掛銀・相掛かり・矢倉の何れかになることは、まず間違いない。

 藤井二冠が、豊島竜王の苦手とする相掛かりを選択するか、藤井二冠自身が得意とする角換わり腰掛銀または矢倉を選択するのか、興味がつきない。