藤井聡太 に学ぶ No.0003-033
第30期竜王戦(6組R戦)
主 催:読売新聞社
対局日:平成29年02月09日
先手▲:浦野 真彦 八段
後手△:藤井 聡太 四段
図は、▲8二角成(73)、△同銀(71)で、飛・角交換後、▲5八玉(59)と上がった局面。
ここで、藤井聡太の「次の一手」を改めて考えてみよう。
藤井聡太 Playback next move
正解は、△7二角打
浦野の▲5八玉では、▲2四歩、△同歩、▲同銀、△同銀、▲同飛、△2三歩、▲3四飛、△3三歩に、▲6四飛と飛を捌きたいが、藤井に△8六角の王手飛車がある。
補足①:▲6三飛の打ち込みも、△7二角、▲6四飛成、△8六角の王手飛車がある。
補足②:8筋に、と金と銀の両取りで飛を打つ手も、同様に王手飛車の筋が気になる。
しかし、王手飛車の筋を消すために▲5八玉と後手を引くようでは、やはり、先手浦野が辛い局面となっている。
図で、藤井の△7二角打は▲2四歩からの飛の捌きを牽制し、併せて、▲6三飛の打ち込みを防ぐ実に味わい深い好手と言えるだろう。
そこで、浦野は止むを得ず▲2四歩だが、藤井は△同歩、▲同銀に、△8三歩以下、飛を捕獲して、浦野玉を一手勝ちで寄せきった。
なお、対局結果はこちら ☞ 公式戦第0003局