藤井聡太 に学ぶ No.0006-052

第67回NHK杯(予選:5組)

主 催:NHK
対局日:平成29年02月23日

先手▲:藤井 聡太 四段
後手△:竹内 雄悟 四段

次の一手:pr-0006-052

 図は、△8四桂打、▲9九玉(88)に、△1九と(28)と香を取った局面。

 ここで、藤井聡太の「次の一手」を改めて考えてみよう。

藤井聡太 Playback next move

正解は、▲5五香打

 図は、後手竹内の三間飛車に対して、先手藤井が穴熊で対抗。双方飛・香を取り合い、現状は角と銀桂の二枚替えで後手竹内の駒得だ。

 次に藤井が▲2一馬と桂を取れば、逆に先手藤井が角・銀交換の駒得となる。しかし、自陣への馬筋が消えるため、後手からの小駒(桂香歩)による端攻めが悩ましい。

 そこで、藤井は敢然と▲5五香打。▲3五角が遠く△7一玉を睨んでいるため、次の▲5三香成が厳しい。

 対して、竹内が△8二王と角筋を躱しても▲5三香成が厳しい。また、持ち駒を△6二銀と打ち▲5三香成を防ぐのは、攻め駒不足で後手のじり貧負けは否めない。

 本譜は、△5四香と受けたが、▲同香、△同銀、▲2一馬で、(次の▲5四馬、△同歩が空き王手となるため、)以下先手優勢となった。

 

 なお、対局結果はこちら ☞ 公式戦第0006局