藤井聡太 に学ぶ No.0010-068
第43期棋王戦(予選)
主 催:共同通信社
対局日:平成29(2017)年03月23日
先手▲:藤井 聡太 四段
後手△:大橋 貴洸 四段
図は、▲5三桂成(45)、△同金(52)、▲同龍(44)に、△5二歩打の局面。
ここで、藤井聡太の「次の一手」を改めて考えてみよう。
藤井聡太 Playback next move
正解は、▲6三龍(53)
本局は、先手藤井が居飛車穴熊で、後手大橋が三間飛車。居飛車対振り飛車の所謂対抗型の将棋だ。
図は、5三の地点で金・桂交換後、後手大橋が△5二歩と受けた局面。
ここで、藤井は▲5三龍を逃げずに▲6三龍(53)と踏み込んだ。
▲6三龍では、銀の駒得を主張して、一旦▲5三龍を(例えば▲4四龍と)逃げておく手があったかもしれない。
しかし、藤井は本局の将棋の流れ、勢いを重視したものと推察する。
本譜は、以下△6三同銀、▲同龍、△6二歩打に、▲7二金打、△同金、▲同龍、△同玉、▲6四桂打と、寄せの網を絞った。
なお、対局結果はこちら ☞ 公式戦第0010局