藤井聡太 に学ぶ No.0011-083
第67期王将戦(一次予選)
主 催:スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社
対局日:平成29(2017)年04月04日
先手▲:小林 裕士 七段
後手△:藤井 聡太 四段
図は、▲8六銀(77)と歩を取り、△6七銀打に、▲7二歩打の局面。
ここで、藤井聡太の「次の一手」を改めて考えてみよう。
藤井聡太 Playback next move
正解は、△4二玉(52)
戦型は、先手小林・後手藤井の角交換腰掛銀。
図の▲7二歩打に、△同金は▲6四桂打の王手金取り、△8三飛には▲7四角打の王手飛車がある。
そして、▲7二歩打の真の狙いは、次に▲7一歩成、△同飛、▲8二歩成で、と金を作りながら藤井の飛を封じることにある。
そこで、藤井は△4二玉(52)。小林からの▲7四角の王手飛車の筋を消しながら、△8三飛(銀取りの先手)を狙っている。
本譜は、以下▲7一歩成に△8三飛と進み、と金は作らせたが、飛を世に出すことに成功した。
結果的に、△4二玉は格言「玉の早逃げ八手の得」で、勝利を引き寄せる大きな一手となった。
なお、対局結果はこちら ☞ 公式戦第0011局