藤井聡太 に学ぶ No.0028-046
第67期王将戦(一次予選)
主 催:スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社
対局日:平成29(2017)年06月21日
先手▲:藤井 聡太 四段(2:37)
後手△:澤田 真吾 六段(2:41)
図は、△6五桂(73)、▲6六銀(77)、△7六歩(75)と、歩を取った局面。
ここで、藤井聡太の「次の一手」を改めて考えてみよう。
藤井聡太 Playback next move
正解は、▲6三歩打
戦型は、先手藤井、後手澤田の角換わり腰掛銀。
図は、澤田が△6五歩から先攻し、藤井が▲4六角で対抗した局面。
澤田の△7六歩で、次の△8六歩が厳しく眼に映り、藤井の対応が如何にも悩ましい。
ここで、藤井は▲6三歩打と、絶妙のタイミングで、澤田の6二金にアヤをつける。
対して、澤田は△8六歩と突きたいが、▲6二歩成、△8七歩成に、▲8二歩打がピッタリで、藤井優勢だ。
かと言って、△同金は▲7二銀打、また、△5二金寄は▲6四桂打の筋が気にかかる。
よって、本譜は、以下、△7二金寄、▲7三歩打、△7一金で、澤田玉が弱体化した。
手持ちの歩二枚で、守りの要である6二金を7一金へ追い遣った手順は、実に心憎い。
アマ有段者を目指す読者諸兄においては、是非、参考にしていただきたい。
なお、対局結果はこちら ☞ 公式戦第0028局