藤井聡太 ”羽生に挑む” ①

羽生vs藤井:昇段履歴

 プロ棋士デビュー(四段昇段)後の昇段履歴について、比較してみた。

昇段記録

羽生善治

四段 奨励会規定
   三段成績、13勝4敗※①

五段・順位戦C級1組昇級
   第46期 順位戦 C級2組(10勝0敗)

六段・五段昇段後、タイトル挑戦
   第02期 竜王 挑戦

七段・タイトル1期獲得
   第02期 竜王 獲得(前年の竜王位獲得)※②

八段・順位戦A級昇級
   第51期 順位戦 B級1組(11勝1敗)

九段・タイトル3期獲得
   第01期 竜王 獲得
   第16期 棋王 獲得
   第17期 棋王 獲得

※①当時は、まだ現行の三段リーグ戦がなく、第01回は、昭和62年(1987年06月~10月)で、以降、年2回開催されている。

※②当時は、竜王戦の昇段規定であっても、1年以内に2つ昇段できない規定であったため。(Wikipedia「羽生善治」参照)

藤井聡太

四段 奨励会規定 三段リーグ戦優勝、準優勝
   第59回 三段リーグ戦 優勝(13勝5敗)

五段 順位戦C級1組昇級
   第76期 順位戦 C級2組(10勝0敗)

六段 五段昇段後全棋士参加棋戦優勝 
   第11回 朝日杯将棋オープン戦 優勝

七段 六段昇段後竜王ランキング戦連続昇級
   第30期 竜王ランキング戦 6組優勝・昇級
   第31期 竜王ランキング戦 5組優勝・昇級

八段 タイトル2期 獲得
   第91期 棋聖 獲得
   第61期 王位 獲得

棋士昇段規定(昇段条件)

九段・竜王位2期獲得
  ・名人位1期獲得
  ・タイトル3期獲得
  ・八段昇段後公式戦250勝

八段・竜王位1期獲得
  ・順位戦A級昇級
  ・タイトル2期獲得
  ・七段昇段後公式戦190勝

七段・竜王挑戦
  ・竜王戦1組昇級
  ・六段昇段後竜王ランキング戦連続昇級
   または通算3回優勝
  ・順位戦B級1組昇級
  ・タイトル1期獲得
  ・六段昇段後全棋士参加棋戦優勝
  ・六段昇段後公式戦150勝

六段・竜王戦2組昇級
  ・五段昇段後竜王ランキング戦連続2回昇級
   または通算3回優勝
  ・順位戦B級2組昇級
  ・五段昇段後タイトル挑戦
  ・五段昇段後全棋士参加棋戦優勝
  ・五段昇段後公式戦120勝

五段・竜王ランキング戦連続2回昇級
   または通算3回優勝
  ・順位戦C級1組昇級
  ・タイトル挑戦
  ・全棋士参加棋戦優勝
  ・公式戦100勝

四段・三段リーグの優勝・準優勝
  ・三段リーグ次点2回

※竜王ランキング戦優勝による昇段については、昇段前の優勝も昇段の条件になる。
(例・五段時に4組で昇級し、その年に勝星もしくは順位戦で六段に昇段し、次の年に3組で昇級した場合は七段昇段)
 また、連続2回昇級における昇段については、降級直後の連続昇級は除外する。
※引退棋士・フリークラス棋士については、年数などを加味して昇段することがある。
※抜群の成績を挙げた場合は、理事会にて審議の上、昇段を決定することがある。

出典:日本将棋連盟HP(令和03年04月30日参照)