藤井聡太 ”羽生に挑む” ⑩
各タイトル/初回獲得年齢
各タイトル毎の初回獲得年齢について、羽生と藤井を、比較してみた。
注① 太字は、当該タイトル獲得の最年少記録
注② 塗りつぶしは、羽生・藤井を比較して、年少記録が確定したタイトル
8大タイトルの最年少獲得記録
8大タイトルのうち、竜王・王位・王座・棋王・棋聖の5つについて、羽生又は藤井が、最年少獲得記録を持っている。
残り3つ、名人は谷川、叡王は高見、王将は中村が、それぞれ最年少獲得記録を持っている。
しかし、この3つのタイトルも、今後、藤井が最年少記録を更新する可能性がある。
この点だけを観ても、二人が、如何に傑出した棋士であるかが御理解いただけるだろう。
羽生vs藤井
竜王・王位・棋聖については、二人の年少記録の決着がついている。
竜王は羽生、王位・棋聖は藤井の年少記録が確定している。
蛇足ながら、竜王は、仮に藤井が第34期竜王を獲得しても、誕生月の関係で、羽生の記録を上回ることができない。
残り5つのタイトル、名人・王座・棋王・叡王・王将については、今後数年内に、二人の年少記録が決着する。
全冠制覇について
羽生は、1996(平成08)年02月14日に、第45期王将を獲得して、25歳04ヶ月の若さで、全冠制覇を成し遂げている。
七冠(竜王・名人・王位・王座・棋王・王将・棋聖)のタイトルを、すべて同時期に、獲得している。
現在は、叡王のタイトルが加わり、八冠となっているため、全冠制覇は、ハードルが1つ高くなっている。
八冠・全冠制覇は、年齢面で羽生は困難と思われるが、藤井には、その若さからして、充分に可能性はあるだろう。
今後の活躍に期待している。