やはり先手有利か①

 将棋は、二人で行われるボードゲームで、先手と後手が相互に指し手を進め、先に対戦相手の王様を詰ますことを競うゲームです。

 先手は、後手に対して得意とする戦型に誘導しやすく、また一手を争う終盤の速度計算においても、明らかに有利だと思われます。

 しかし、後手も様々な戦型・戦術面で創意工夫を凝らしますし、また先後ともに悪手を指す可能性もあるため、結果的に、先後の勝率は拮抗しています。

 とは言え、プロ棋士公式戦の結果(別表)を見れば、先手が後手の勝率を僅かに上回っているため、先手やや有利となっています。

棋戦別公式戦記録

 棋戦名 対局数  先手勝/ 負  先手勝率

①竜王戦 09915 05286/04629 0.5331
②名人戦 00369 00216/00153 0.5854
 順位戦 29597 15682/13915 0.5299
③叡王戦 00814 00421/00393 0.5172
④王位戦 08053 04290/03763 0.5327
⑤王座戦 07248 03808/03440 0.5254
⑥棋王戦 06262 03301/02961 0.5271
⑦王将戦 08336 04424/03912 0.5307
⑧棋聖戦 10181 05267/04914 0.5173

     80775 42695/38080 0.5285

注1)データは、「将棋棋士DB」による
注2)データは、先後不明局等を除く
注3)データは、2020年07月14日現在