藤井聡太 に学ぶ No.0001-091

第30期竜王戦(6組R戦)

主 催:読売新聞社
対局日:平成28年12月24日

先手▲:加藤一二三 九段
後手△:藤井 聡太 四段

次の一手:pr-0001-091

 図は、△6七金打に、▲6九銀打と受けた局面。

 ここで、藤井聡太の「次の一手」を改めて考えてみよう。

藤井聡太 Playback next move

正解は、△8六銀打

 図は、先手加藤の2枚の角(▲4六角・▲6四角)に、▲2五桂・▲5四歩が、後手藤井玉に迫っている。

 しかし、藤井の△8三飛が攻防ともに良く効いており、現状詰めろではない。

 そこで、藤井は△8六銀打と、△8七銀成以下の詰めろをかけ、一手勝ちを目指す。

 対して、加藤が▲同歩なら、△8七銀、▲同玉、△8六歩、▲同角に、△8四香の要領である。△8七銀で受けのスペースを無くし、△8四香で▲3一角成を牽制するのが旨い。

 本譜は、加藤が▲3一角成、△同玉、▲6四角、△4二香に、▲7七銀と首を差し出したが、藤井は△2七銀成以下、加藤玉を見事即詰めに討ち取った。

 

 なお、対局結果はこちら ☞ 公式戦第0001局