藤井聡太 に学ぶ No.0014-073
第43期棋王戦(予選)
主 催:共同通信社
対局日:平成29(2017)年04月26日
先手▲:平藤 眞吾 七段
後手△:藤井 聡太 四段
図は、▲7三桂打、△8二飛(81)、▲6一桂成(73)の局面。
ここで、藤井聡太の「次の一手」を改めて考えてみよう。
藤井聡太 Playback next move
正解は、△7三角打
図で、先手平藤には、▲7三角打と▲7一角打の2つの狙いがある。
➀▲7三角打は、次に▲5一角成の詰めろで、かつ、飛・金両取りだ。
②▲7一角打は、次に▲5一成桂、△4二玉、▲4一成桂、△5二玉、▲8四飛、△同飛、▲5一金打の詰み筋がある。
藤井の△7三角打は、将棋の格言「敵の打ちたい所へ打て」で、平藤の第1の狙い▲7三角打を消している。
そして、平藤の第2の狙いも、▲7一角打からの▲5一成桂に対して、△5一同角を準備している。
△7三角打は、平藤の2つの狙いを消す一手で、藤井聡太、実にしぶとい。
本譜は、▲9五歩、△6一玉、▲9四歩、△9二歩に、平藤の▲9三角打が疑問手で、以下、藤井優勢となった。
なお、対局結果はこちら ☞ 公式戦第0014局