藤井聡太 に学ぶ No.0015-077
第30期竜王戦(6組ランキング戦)
主 催:読売新聞社
対局日:平成29(2017)年05月01日
先手▲:金井 恒太 六段(4:59)
後手△:藤井 聡太 四段(3:41)
図は、△6六歩(65)、▲同銀右(57)、△同金(75)、▲同銀(77)の局面。
ここで、藤井聡太の「次の一手」を改めて考えてみよう。
藤井聡太 Playback next move
正解は、△8五歩打
戦型は、先手金井の矢倉に対して、後手藤井が左美濃急戦を採用。
図は、藤井が、積極的に8筋の歩を突き捨て、6六の地点で金・銀交換した局面だ。
急戦を仕掛けた以上、攻めを中断することは許されない。
ここで、藤井は、手薄になった8筋に、△8五歩打と継ぎ歩で攻める。
金井の▲同歩に、藤井は、△8六歩の垂れ歩で攻めを継続する。
アマ高段者を目指すうえで、歩の突き捨て~継ぎ歩~垂れ歩は、是非とも覚えておきたい攻めの常用手段である。
本譜は、以下、▲9七角、△8五飛、▲7七桂、△8一飛に、▲8五歩打で、力比べの虚々実々の駆け引きが続く。
なお、対局結果はこちら ☞ 公式戦第0015局