藤井聡太 に学ぶ No.0016-069

第48期新人王戦(トーナメント戦)

主 催:しんぶん赤旗
対局日:平成29(2017)年05月04日

先手▲:横山 大樹 赤旗名人(2:34)
後手△:藤井 聡太 四段  (2:33)

次の一手:pr-0016-069

 図は、▲7六金(77)と飛を取り、△同銀(65)に、▲7一飛打の局面。

 ここで、藤井聡太の「次の一手」を改めて考えてみよう。

藤井聡太 Playback next move

正解は、△2七歩打

 戦型は、先手横山氏、後手藤井の相掛かり。

 図は、飛と金桂の二枚替えのあと、横山氏が、7一に飛を打った局面。

 横山氏の盤上の三枚の大駒が急所に効いており、藤井の指し手が難しい。

 ここで、藤井は、△2七歩打と▲2八飛の頭を叩く。「叩きの歩」と呼ばれる手筋である。

 攻めを重視して同飛なら横山玉の守りが薄くなり、守りを重視して飛を横に逃げれば藤井玉への攻めが緩和される。

 本譜は、以下、▲7八飛、△6七銀成、▲8四角、△7七桂打、▲5九玉、△7三桂と進み、形勢は藤井に傾く。

 最終△7三桂に▲同角成なら、△6九金打、▲4八玉、△1三角打が王手飛車となる仕組みだ。

 

 なお、対局結果はこちら ☞ 公式戦第0016局