藤井聡太 に学ぶ No.0017-043
第67期王将戦(一次予選)
主 催:スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社
対局日:平成29(2017)年05月12日
先手▲:西川 和宏 六段(2:24)
後手△:藤井 聡太 四段(1:38)
図は、△4六銀(45)と角を取って、▲6三歩成、△4七銀成、▲2八玉(38)の局面。
ここで、藤井聡太の「次の一手」を改めて考えてみよう。
藤井聡太 Playback next move
正解は、△7六角打
戦型は、先手西川のゴキゲン中飛車に対して、後手藤井は角道不開型で対抗。
図は、先手西川の角損だが、4七とと7七桂が働けば、先手充分と観ている。
また、藤井陣営は、現状壁角で、玉が狭いため、対応を誤ると一気に潰されんとも限らない。
ここで、藤井は、△7六角打で凌ぐ。△7六角打の効果は、以下のとおり。
➀▲6五桂は、△同角と取れる。
②▲5三とは、△同銀、▲同飛成に、△4九角成で、金を取り返せる。
本譜は、以下、▲3八銀打、△同成銀、▲同銀に、△3四歩で、壁角の活用を図り、優勢を維持した。
なお、対局結果はこちら ☞ 公式戦第0017局