藤井聡太 に学ぶ No.0018-097
第07期加古川青流戦(トーナメント戦)
主 催:加古川市、公益財団法人加古川ウェルネス協会
対局日:平成29(2017)年05月18日
先手▲:竹内 雄悟 四段(1:00)
後手△:藤井 聡太 四段(1:00)
図は、△1六歩(15)と端歩を取って、▲1八歩打と受けた局面。
ここで、藤井聡太の「次の一手」を改めて考えてみよう。
藤井聡太 Playback next move
正解は、△4四角打
戦型は、先手竹内のゴキゲン中飛車に、後手藤井が左美濃で対抗。
図は、終盤への入り口、藤井が端歩を詰め一本取ったようにも観えるが、玉が不安定で、指し手が難しい。
竹内に▲4四金打、▲6三歩成、▲6二飛成などが回れば、藤井玉は一溜まりも無い。
ここで、藤井は、△4四角打と攻防の角を打つ。主な効果は、以下のとおり。
➀攻めは、持駒が増えれば、△1七角打等によって即詰めが狙える。
②守りは、△2二角の銀取りと、「敵の打ちたい所へ打て」で▲4四金打を消し、更に▲4八角成の王手も未然に防いでいる。
本譜は、以下、▲1一銀不成、△6七角打、▲4六歩に、藤井が△1一角と銀を取りきり、竹内の切れ模様となった。
なお、本譜竹内の▲1一銀不成に代えて銀成なら、次に▲2一成銀があるため、藤井の△6七角打は無かったかもしれない。
なお、対局結果はこちら ☞ 公式戦第0018局