藤井聡太 に学ぶ No.0025-077
第03期叡王戦(段位別予選・四段戦)
主 催:dwango
対局日:平成29(2017)年06月10日
先手▲:都成 竜馬 四段(1:00)
後手△:藤井 聡太 四段(1:00)
図は、▲9六歩(97)、△8八と(89)、▲6八飛(78)の局面。
ここで、藤井聡太の「次の一手」を改めて考えてみよう。
藤井聡太 Playback next move
正解は、△8九角打
戦型は、先手都成のゴキゲン中飛車に、後手藤井が左美濃で対抗。
図は、藤井が、角桂と金の交換で、ほぼ角得の局面。
しかし、都成に、一手の余裕が生じて9五飛を取られると、藤井陣は、金銀の連携が悪く、局面を纏めるのが難しい。
ここで、藤井は、△8九角打と、都成の4五銀を狙う。
対して、都成は、二歩のため▲5六歩とは打てない。かと言って、持ち駒の貴重な金を、▲5六金と打つ訳にも行くまい。
また、▲4六歩と4五銀を支えるのは、△7八と、▲6七飛、△6六歩で、藤井の9五飛が息を吹き返す。
本譜は、以下、▲9五歩、△6五角成、▲4六歩、△同角、▲8八飛、3六桂と進み、後手勝勢となった。
藤井の6五馬が、如何にも手厚い。
なお、対局結果はこちら ☞ 公式戦第0025局