藤井聡太 に学ぶ No.0026-077

第76期順位戦(C級2組・1回戦)

主 催:朝日新聞社毎日新聞社
対局日:平成29(2017)年06月15日

先手▲:瀬川 晶司 五段(6:00)
後手△:藤井 聡太 四段(5:25)

次の一手:pr-0026-077

 図は、▲6六角打、△6五桂(73)、▲7六銀(77)の局面。

 ここで、藤井聡太の「次の一手」を改めて考えてみよう。

 

藤井聡太 Playback next move

正解は、△2三銀(22)

 戦型は、先手瀬川に、後手藤井の角換わり。

 図は、中盤の捩り合い。両者、腕の見せ所。

 藤井の△6五桂に、瀬川の▲7六銀で、次に▲6五銀と桂を食い千切り、▲3四桂打の痛打が見えている。

 ここで、藤井は、△2三銀(22)と立ち、▲3四桂打を消しながら、先手で、瀬川の飛に当てる。

 対して、瀬川▲2九飛ならば、藤井△2四歩で、2二の壁銀を解消した後手が充分な展開となる。

 しかし、ここがチャンスと、瀬川が決断する。

 本譜は、以下、▲4四角に、△2四銀、▲1一角成、△3三桂、▲1二馬、△3九飛打、▲5九香打と進み、藤井優勢となった。

 瀬川は、▲1一角成で先に香得したものの、藤井の△3三桂で▲1二馬と僻地に追いやられ、△3九飛打に▲5九香打と守りに打たされるようでは、如何にも辛い。

 なお、瀬川の▲4四角に代えて、▲4四飛はどうか、読者諸兄の研究課題としたい。

 

 なお、対局結果はこちら ☞ 公式戦第0026局