藤井聡太 に学ぶ No.0027-057
第11回朝日杯(一次予選)
主 催:朝日新聞社
対局日:平成29(2017)年06月17日
先手▲:藤岡 隼太 アマ(0:40)
後手△:藤井 聡太 四段(0:38)
図は、▲6五歩(66)、△7三桂(81)、▲6六銀(57)の局面。
ここで、藤井聡太の「次の一手」を改めて考えてみよう。
藤井聡太 Playback next move
正解は、△6四歩(63)
戦型は、先手藤岡の雁木模様に、後手藤井が矢倉模様の相居飛車。
図は、藤井の△7三桂に、藤岡が▲6六銀と6五の位を守った局面。
藤岡の6五歩は正に橋頭堡であって、中央を制圧し、藤井陣営を押し潰さんとしている。
ここで、藤井は、△6四歩(63)と、藤岡の6筋の位にアヤをつける。
対して、藤岡は、▲同歩、△同角に、▲6五歩と、角を叱りつけ、6五の位を死守する。
ここで、藤井は、△8六歩と切り返す。藤岡は、▲6四歩と角を取りたいが、△8七歩成で自陣が崩壊する。
よって、本譜は、以下、▲同歩、△同角、▲8七歩打、△4二角で、藤井が、二歩を手に局面をリードした。
△6四歩、▲同歩、△同角から、△8六歩、▲同歩、△同角の手順には、寸分の隙も感じ取れない。
アマ有段者を目指す読者諸兄においては、是非、参考にしていただきたい。
なお、対局結果はこちら ☞ 公式戦第0027局