藤井聡太 に学ぶ No.0024-055
第03期叡王戦(段位別予選・四段戦)
主 催:dwango
対局日:平成29(2017)年06月10日
先手▲:梶原 宏孝 四段(1:00)
後手△:藤井 聡太 四段(1:00)
図は、△6六歩打、▲同金(67)、△同銀(65)、▲同角(55)の局面。
ここで、藤井聡太の「次の一手」を改めて考えてみよう。
藤井聡太 Playback next move
正解は、△4六角打
戦型は、先手梶原、後手藤井の角交換腰掛銀。
図は、6六の地点で金・銀交換のあと、梶原の▲6六角が、▲1一角成を虎視眈々と狙っている。
また、藤井陣は、△7二金が玉から遠く離れ、△7三桂の頭のキズも気になる局面だ。
ここで、藤井は、△4六角打で、以下、澤田の▲4八飛に、△6五歩打、▲7五角と進む。
△6五歩打に対して、▲1一角成は、△5七角成の王手・銀取りが、あまりにも激痛なのだ。
かと言って、▲4六飛、△6六歩の角の取り合いでは、△6六角の顔が立つはずもない。
そのため、澤田は、やむを得ず、(△6五歩打に対して)▲7五角と躱す。
藤井が、△4六角打~△6五歩打で、澤田の▲1一角成を回避した手順は実に老獪で、とても中学生棋士とは思えない。
なお、対局結果はこちら ☞ 公式戦第0024局