藤井聡太 に学ぶ No.0020-120
第43期棋王戦(予選)
主 催:共同通信社
対局日:平成29(2017)年06月02日
先手▲:藤井 聡太 四段(3:33)
後手△:澤田 真吾 六段(3:59)
図は、▲3二銀不成(32)の王手に、△6四玉(55)と玉を引いた局面。
ここで、藤井聡太の「次の一手」を改めて考えてみよう。
藤井聡太 Playback next move
正解は、▲7六桂打
本局は、千日手の指し直し局。手番は、入れ替えで、先手藤井に、後手澤田。
戦型は、千日手局と同様に、角交換腰掛銀。本局も一時千日手模様となるが、その後、双方激しい攻め合いとなる。
図は、最終盤で、澤田が持ち時間を使い果たして藤井玉を追い詰めたあと、今度は藤井が澤田玉に王手ラッシュをかけている。
藤井は、澤田玉に迫り、如何に自玉の詰めろを解消できるかが、ポイントなのだ。
図で、藤井、渾身の気合いを込めて、▲7六桂打と王手を放つ。
ここで、澤田が(自玉が危ういと)△同金と誤る。藤井▲6七歩で、澤田のと金を取り、遂に藤井玉の詰めろが解消された。
本譜は、以下、△4六角打、▲5七銀打、△5五桂打、▲5六銀打と進み、形勢は完全に逆転し、藤井有利の展開となった。
なお、本譜澤田の△7六同金で、△7五玉なら、澤田の勝ちだった。
これで、藤井は、デビュー以来、負け無しの20連勝となった。
なお、対局結果はこちら ☞ 公式戦第0020局